境界から見る景色

はじめましての気持ち

厳しさを選ぶ子ども達



【今日見た虹】



凸凹息子の通った中学は


格段に


理解があり

自由度も高い学校でした。


中には


その優しい校風や自由さの中では


自分を統制できない、と悟って


高校は、自ら「規律」を求めて

進学先を選ぶ子ども達がいました。




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小学校に上がる前



凸凹息子の小学校に代わる居場所を、


広ーーーーく全国から探している時に、



オルタナティブ教育、という

言葉に出会いました。


その中にデモクラティックスクールという、


全ての事を、子ども達が自治で運営してゆく、というフリースクールを見つけました。


凸凹さんの中には向く子もいそう・・・


アメリカの、とある学校がモデルらしいです。


ただ、


私にとっての興味は


うちの凸凹息子に向くのか?向かないのか?


そこ一点だったので


教育理論は許容できるものなら、

こだわりはなく・・・


取り敢えず


実際の片鱗が見えるものを

国内外問わず、探してゆきました。


その時、


そのスクールのページの中に、卒業生が書いた文章があり


とても参考になりました。


1人は、卒業後、興味があった分野の専門学校に通いアルバイトもしていました。その頃に書いた文が掲載されていて、通ったスクールの、どんな体験が今どのように生きているか、も考察されて書かれていました。


分かりやすく関心しました。


なるほど、と思いながら、書いた子の性格や性質を文から予測しました。


1人は「自分にはもう少し枠(ルール)があった方が良かったかも。」と学んだそう。

卒業後、その時点ではまだ次には繋がっておらず、家にいる状態でした。


なるほど、と思いながら書いた子の性質と性格を文から予測してみました。



規則はなく、子ども達が全てを決める自治の校風の学校で「枠(ルール)があった方が良かった」と学ぶ、アンビバレントな状況か


・・・と


一瞬、複雑に感じましたが


いや、待てよ?・・


その学びすら、それもあり!と許されている

のなら、(学校のページに載せられているし)


確かに、本物の自由だったんだな・・・

その中で彼が学んだ、大切な気づきだ、


と、理解しました。


ただ、


もし、彼が、


高校年度の卒業まで待たずに、節目で、

そのフリースクール以外の自分に合った居場所に繋がるきっかけがあったら・・・


彼はどう育っただろう?と

考えた記憶があります。




どの環境が合っているか

どの環境が伸びやすいか


人それぞれ、だな


それが最も大切だよなぁ・・・


そう、感じさせてもらった

フリースクールの卒業生の声でした。


アンビバレントで空気を破った率直な声は


ずっと心に残り


足枷を捨てた選択の中から


凸凹息子の居場所を探してゆく時に


息子にはどれぐらいの「枠」が必要か?

と、考えるきっかけをもらいました。


それは、とても大切な視点でした。



凸凹息子の中学校時代の友達が


自ら選んで、

ルールに縛られる進学先を選んだ時に


あのフリースクールの卒業生の話を

思い出していました。


あぁ、ここにも

真っ直ぐ受け入れた子がいる、と。




凸凹息子の友達は

凸凹息子とは、タイプが違います。


器用で自由な子が多かった。


遅刻も日常、

学校を休む波がある子もいました


でも、頭ごなしに叱らない


理解しようと努める先生方でした。


自由な学校で


ありのままを

支えられた期間があったから


人は


自分を、ありのまま

受け入れられるんでしょう



優しい人には甘えてしまう

我儘に振る舞ってしまう

つい、軽く扱ってしまう


それも自分だな・・・


叱られないと

サボってしまう

ダラけてしまう


それも自分だったな・・・


でも、それも包み込んでくれた


先生や、学校の校風や

仲間がいたから


3年間、楽しくやれた



彼らは


自分も責めずに

学校も友達も責めず


ありのままを受け入れ、認めて


高校進学という節目の

決める時期がやってきた時に


今の自分を丸ごと生かす環境とは???


と、向き合って


『オレはちょっと厳しい方がいいらしいわ!』と


自ら規律を求めて、進んでいけた。



今、彼らは


資格試験に向かって勉強を始めていたり


厳しい制限を課されても


無遅刻無欠席で頑張っていたり


見違えるよう。




自分で律する事ができない部分を


学校やルールに補ってもらっている事を


自覚しながら、進化している。





この年で、


自分の弱さを補う為に

選んだ自覚があるって、凄いな・・





自由って、

確かに厳しい。



全ての人が


自由を背負う事に

向いている訳ではない。


タイミングもある。


今じゃない、とかね。





彼らが、得たものは


とても大切な『自分を知る』だ。




彼らはきっと


自分と同じような人も

違う道を選ぶ人も


誰も否定をしないだろうな・・


ただ、


選択が違うだけって


知っているから




自覚があるって


やっぱり凄い事だよね