境界から見る景色

はじめましての気持ち

痛みと薬

センシティブな話題です


痛み止めの薬を常用している人は

読まないで下さい



身体の痛みを訴えている相手には


その痛みを注意深く観察し、味わうように


私は、どんな痛み???と


細かく訊きます。


表面かその下か、もっと奥か。


キリキリ、ドーン、シクシク、ズキズキなど


オノマトペ的な表現も、してもらいます。



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旦那と出逢って、驚いた事がありました。


自分の身体の違和感について(痛み、苦痛)


こんなに表現が下手な人が


この世の中にいるの!?と 😱




感覚が鈍いのか?


身体と向き合う事に慣れていないのか?


表現する語彙が無いのか?・・・


驚くほど、


どこがどう痛いのかすら


表現出来ない事が多く


少しでも予測をしたい私にとって


旦那の痛みの訴えは


把握したいのに出来なくて厄介だった。


なかなか表現は上手くならなかったので


検査ができる医者にかかるのが、


旦那にはベターという判断。


彼は、彼のやり方で生きている。


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息子が生まれて


もしかして息子も『身体の感じ』を


把握する事が苦手かも?と、危惧して


痛みに対して


意識して注意を払えるように


尋ね方、聴き方を工夫して接してきました。



痛みを、吟味して味わい


表現出来るように。


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今では旦那より、息子の方が


身体の違和感の表現は上手い。


痛みからも闇雲に逃げないし


我慢もし過ぎない。




痛みのコントロールは


環境に合わせる時の手段だし


受け入れるべき痛みの範疇もある




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多くの人を見てきて思う。



痛みを純粋に味わっている人って


実は・・・少ないんじゃないかな?




父も最後は、


痛みではないものを


痛み止めの薬で癒そうとしていた。




その代償は「まだらに呆ける」事で


介護は、より苦しさを増したな・・・




今回骨折した母も


同じ道を辿りそうな


嫌な予感がした。


似たもの夫婦だったからな。



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本当はね


痛みを感じる🟰不安になる


痛みを感じる🟰悲しくなる


痛みを感じる🟰怖れる


痛みを感じる🟰罪悪感


など、etc・・・


純粋な痛みではなくて


実は


痛みに繋がっている「心」🟰「感情」に


苦しんでいる事が多いと思う


私もそうだった。



心の傷に


もっともっと、


繋がってしまいそうで。


痛みはそれを刺激する。




自分では


気づかないとなかなか


痛みと、その感情を


分類して受け止められないけれど。




もし、誰かに届くなら


まだ、痛み止めの薬を


安易に使うパターンに陥っていないなら




今ここにある痛みと


心の傷の、痛みは


別のものと分ける事は可能だよ、


と、伝えたい。




大丈夫


まずは、痛みが教えてくれている部分の


身体を癒そう。




一度、


純粋に痛みだけに集中し


今ここに居て、


痛みを味わうチャレンジをする


その痛みは


身体の痛みで


心じゃないの。


大丈夫。




分離さえできたら


耐えられる痛みに変わるかも。


耐えられる範囲がぐっと広がるかも。


耐えられる痛みは


たくさん存在するの。




闇雲に、


痛み止め薬を使いたくなるのも


それが無くては居られなくなるのも


習慣になるのも


安易に手を出すのも




心の問題が隠れているの




痛みに支配されてしまうのは


止める薬が、


今は、簡単に手に入るから。



でも、その薬の代償があることは


医者が大丈夫といえば、


それは信じたいから信じて(逃げて)


考えなくなるの。


痛みと、薬の代償の繋がりは無いと、


こっちは簡単に切り離すの。


切り離せるの。


ならば


その心の技術を


痛みと、怖れる感情とは関係がないと


切り離す事に


使ってみたらどうかな。





痛みを止める手段がなかった頃は


痛みは、感情の浄化のチャンスだった。


現代では


それも奪われ、


更に、深く抑圧する機会に代わってしまった


その歪みは


どんなものに変わってゆくのだろう。


その代償の繋がりが見えてしまうと


切なくなるほどだ



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もう、うちの親は高齢で


何もかもが、今更だから・・・


痛み止めの薬も


飲みたいように飲めばいいと思う。


母を見ていると


痛みは全て消し去りたい。

痛みは消し去らねばならぬ!


ぐらいの勢い・・・


人生だな。


ここにも、人生が出ているなぁって思う。



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身体に痛みが起こるのは


意味もある。



自然の仕組みで


痛みで 知らせているものがあるし


痛みで 制限もかけている。


上手くできている


自然な流れの一部で。




痛みを薬で止める、以外の方法で


工夫したり、向き合うのが


本来は自然なのよ。


歪みが生まれ、拗れてゆかない為にも。




勿論、


どうしようもない時は


ありがたく薬に頼れば良いの


そういう時の為に


この世に生まれてきてくれた


ありがたい存在だと思うから。



使いよう、だと思う。


ただ、その線引きが


どんどんおかしくなっているのよ




耐えられる痛み


耐えられる自分にするには


痛みと、繋がる心との分離は


きっと


必須でしょう。



身体の為に。



まずは 分離する。


ここまでなら


特に若い人、


何となくピンとくる人は


できると思う。




その先の


分離した「心の痛み」については


それぞれの人生で背負っているもので


一筋縄ではいかない時も、あると思うけど



まずは


悪循環にはまらない一歩を踏めたら


その決断が、


身体を信頼した勇気が、


次の良きものを運んで来てくれる


そんな気がします。



人生、そういうもんだよね。