境界から見る景色

はじめましての気持ち

メル友だった、凸凹君親子の話❶





ある種の、凸凹君達の

生きている世界(ゾーン)があります。


ひっそりと、そうとは知られずに。

名前をつけられずに。


目撃してきた一つの例を


書き置きたいと思います。



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その親子と


初めて出会ったのは近所の道端でした。


散歩途中、ベビーカーですれ違う時に、

似た月齢の赤ん坊を、お互い確認して


どちらともなく声を掛けて、立ち話に。


近所の人で私よりいくつか下のママさん。

一度お茶に行き、そこから付き合いが始まりました。


子育て中のリズムは人それぞれなので

あまりリズムが合わなくて


もっぱらメール、たまに電話、の

付き合いが始まりました。


初めての子どもで、

同じような月齢で(2ヶ月違い)、

同じ性別で、


それだけで、興味を持つ時期だったので


共感したり、

確かめ合ったり、

励まし合ったり


似た環境で


ちょっとの気分転換をしたい気持ちで

繋がったのでしょう


メル友は数年も続き


時には毎日、空いても数日置きには

メール交換が続いていました


内容は


他愛のない

日々の当たり障りのない事だけでした。


基本、知らない間柄だし


子どもを通して繋がった「ママ友」というのは職業だとも思っていたから


旧知の友人のようには、

踏み込むつもりはありませんでした。



実は、子ども同士も、

凸凹加減が似ている部分もあって


でも同じように愛しくて、愛しくて


励ましあい、

慰め合うような関係でもありました。



共感と励まし、が暗黙のルールのような

気楽で心地よい関係でした。



変化が起こったのは


凸凹息子が保育園に入園し

登園を抵抗する事をメールに私が書くようになった頃からでした。


メル友の息子さんKちゃんは

凸凹息子と2ヶ月違い。


だけど、凸凹息子は早生まれなので、

一足早く入園し


Kちゃんはまだ家で一年過ごす、

猶予がありました。


就園が一年違う、と言うことは

幼児の凸凹君にとっては


すごく大きな意味を持つ事でした。


発達の凸凹の困り感に似たものがあっても、

ほぼ1年まるっとまだ家で受容する猶予がある


心底、うらやましかった頃でした・・・


保育園生活をつまずいている息子の様子を

書くようになって


メル友の反応に、違和感を感じ始めました。


これは駄目な感じ・・・


本能的に、徐々に距離を空ける事を

意識し始めて一年が過ぎ・・・


Kちゃんが就園し、別の幼稚園に入って

安定して過ごすようになったあたりから


あからさまに


(あぁ、やっぱり・・こういう人だったんだなぁ・・・)


と感じる、


マウント取りや


アドバイスのふりをした

自尊心のマスターベーションをするように


なってゆきました。



ちょっとだけ、残念だったけど

一年、心はすでに予感して距離を取ってきたし


ママ業と割り切っていたので


そりゃ、少しは悲しかったけど💦


深く傷つくほどの間柄でもなく、

被害者意識を持つまでもなく、


「そっかそっか、そういうタイプか。なら

次はどうフェードアウトしていこうか⁉︎」


と、対策を考えられるぐらいには

切り替えも早かったです。


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弱みをオープンにした時の反応に


その人の、『人となり』が見えるもの


まさに、そうでした。

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バカだけど、


彼女のその様子を


理解してしまう自分がいました。



不安な中、


凸凹君のKちゃんが、(彼女はカテゴライズしたくない派。凸凹は個性だ、と言っていた。)


うまく子ども社会で流れに乗れたら、


嬉しくて


不安を払拭して


普通だと思いたい気持ちが


彼女をおかしくさせているんだろうな

(その選択が変だとは思うけど)


その不安な気持ちを打ち消すように

マウント取りに走る人がいる事を


知っているから


実家の母でした。


同じだなと。


でも根底は、不安なので。


こうやって


どこか許してしまっている空気を


メル友は感じ取っていたのでしょう


それは、私の失敗だけど。

それも、仕方なかったな


切れたいアピールは

十分過ぎるほど、した。


周りの他のママ友も、

メル友の無神経さに呆れるぐらいだったから


充分、だったはず。



それでも


メル友は


なかなか、切れてくれなかったのでした。


着信拒否も

メアドを変えて連絡しないのも


やりました。


それでも、繋がろうとしてくるのでした。



❶他に友達いないの?寂しいの?


❷多分、躁鬱っぽい。

躁の時に連絡してくるんだろうな。


鬱っぽい彼女と私は関係を築いていたのかも。



❸Kちゃんの凸凹は不安だけど、カテゴライズする勇気はないから工夫も頭打ちなんだろうな。

凸凹を受け入れた私が取った選択と、今後の様子を観察していたいんだろう。➕❹情報源としてキープして置きたいのだろう



マウント取ったり

私達を貶すような発言をした事へ


自覚はあるはずでした


でも


無頓着に知らんぷりしていれば

それを許してくれる相手だと


踏んだ、のか


恥を捨てた切実さなのか。



・・・こんなところだと推測しました。



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恋愛感情以外で(恋愛感情でも拒否を受け入れられない相手は論外で、ストーカー気質だと思います。)


ここまで空気を読まず

切れてくれないのは


理由があるはず。



なので


❸➕❹が本命だろうな、と。


この選択に


Kちゃんへの親としての想いも感じ


少し同情してしまうのでした。





凸凹に関しての不安な気持ちには

共鳴がありました


Kちゃんは

可愛くて・・・優しくて・・・


凸凹息子にも優しくしてくれた

力持ちで正義感の強い、ピュアな良い子でした


メル友とは、

別の存在としてみていて


切り切れなかった。


結局は


私からは連絡のアクションをしなくなり


向こうも一応、距離はあけてくれたので


私の中では終わった人でしたが



彼女が定期的に、ゆるーーーく

繋がってこようとしてくる事までは


(ご近所さんという事もあり)



拒否できず💦



放任していました。



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その親子に起こった事


(今は切れている状況なので

現在がどうかは、わからないけれど)


ある種のゾーンに生きる


凸凹親子にありがちなパターンだと思いました


私の親が通った道を

見せられているようでも、ありました。


メル友には興味は失っていましたが

Kちゃんには情もあって


切り捨てられず


必要な時には


話を聴いて

自分の役割は何なのだろう?と考え

慎重に、情報を差し出してきました




決して珍しくない


でも、知られていない

凸凹人の凸凹子育てを


書きおきたい。


小さな頃は

嘘じゃなく愛されていた


凸凹子どもが、


どうやって巧妙に

見捨てられていくか




blogの一期一会の

距離感だからこそ


何かを感じ


勇気に変えられる事を願って。



悲しみが、減る事を願って。




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【次回へ続きます】