境界から見る景色

はじめましての気持ち

分からない事が苦しかった日


【お借りしました】



中学で母親が闘病に入り、


高校1年で母を


翌年、心臓発作で父を亡くした友がいた。



複雑な家庭環境で


内情を、色々と聞いていた仲だった。



親を2人とも亡くしてから


時々


ふらりと


我が家にも泊まりにきたりした。


制服のままで。




私に受け止め切れる


不安や苦しみじゃないって


わかってたから



我が家の愛犬のように


ただ、彼女の側にいた。




立て続けに


彼女のお父さんが亡くなったときに



お通夜の時に


一言だけメッセージを書いた手紙を渡した



「〇〇の気持ちが解らない自分が辛いです。

でも、いつか元気になって欲しいって心から願ってる。」



後に 友が


頑張ってね!って、


お通夜に来た同級生に


簡単に言われる事が、とても辛かった、と


言ってた。


その時に


私の手紙に「〇〇の辛さが分からない事が、辛い。」と書いてくれてあって


救われたと。






そのままの想いを言葉に託して


良かったか


悪かったか




不安だったけれど




彼女にそう言われて


ほっとした事を


思い出した。





それから、お互い


それぞれ忙しくて


疎遠になってしまったけれど





きっと、元気でいると思う。



真っ直ぐな人だったから。