境界から見る景色

はじめましての気持ち

父がいない桜

もう、桜の季節だなんて。嘘みたい。


足が弱った父に


間近で桜を見せてあげられる場所を探して


ここ数年、・・・3年ぐらいだったかな


通った、桜の木🌸





去年も、みに来た場所。


去年、一昨年は


車からもう降りなくて


車の中から見物してたけど



この桜の木のすぐそばまで


車を停められる場所だった。




この木は


枝が地面に向かって広がっていて


手の届く場所に、


桜の花を、力強く豊かに咲かせてくれていた。


枝垂れ桜ではない、


普通のソメイヨシノなのに。


大きな、優しい木だった。





公共施設の端っこで


知る人も少なく


良い条件で楽しめた場所だった。




2日前に、母を連れて行った時は


まだまだ三分咲きぐらいで全然だった。


私は車を降りて桜の木下に入ってみたけれど


母は動かず、車の中にいた。



今年の桜は変だった。


いつも一番最初に、満開になる木


何故か三〜五分咲なのに


他の場所の方がほぼ満開とか・・・


一本の木の半分がほぼ満開なのに、

同じ木の半分は、まだ蕾とか・・・


違和感を覚えるものが目についた。




でも、ここ近年色んなことが異常だから


これも、その一つなんだろう。




母を連れ出した翌日から


一気に桜の花が開いたのを感じた



我が家の男ども2人は、花より団子だし


それぞれ 仕事と大学の準備で忙しくて


今年はお花見につきあってくれなかった。



まぁいいか、と


1人で、いつもの木に会いに行った。



夜にこの木の桜に会ったのは、初めてだった。


残念ながら、門は閉まっていて、


施設の中には入れなかったから


木の際のフェンス越しに車を停めて眺めた。




たった2日で


満開になっていた桜🌸




地面につきそうなほど


満開の枝を下ろして咲いていた。



お世話になりました。


ありがとうね


会えてよかった。



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実は、


前日、父の夢を見た。




当時の様子のままの父が


行方がわからなくなってしまった!という夢で


病院や施設に詳細を訊ねないと!と


気だけ焦っていた私。


もう生きていないかも💦という思いが交錯して


やり切れない気持ちになったところで


場面が変わった


何故か、父は、私の車の助手席に


ちょんと座っていた。


いつも座っていた場所は、


そこじゃないんだけど


何故か、助手席だった


良かった、生きてた💦見つかった💦


思ったけれど


私は、父に何も聞かず


父も、何も話さなかった


ただ、父の身体の曲がり具合に合っていない


助手席の座席の角度が気になって


もう少しシートを倒してあげないと、

父には辛いなと、


思ったところで


夢が終わってしまった。



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先日、昔の友人に会って


父の事を、少し話さなければいけなくて


感情が掘り起こされた事も一つの理由かも。




また、桜の季節が巡ってきたのに


母と出向いた、いつもの場所に、


今年は父がいない事に


心が痛んだのも、一つかも。





今でも、頻繁に想いを馳せる


どこにいるんだろう、と思ってしまう。




その事も、夢に繋がったのかも





夢で会えたなら


もっとしっかり目に焼き付ければ良かった


話しかけて会話をしたら良かった



夢でも、後悔を残した




以前見た夢は


若返っていて元気な頃の父だったけど


今回は、会って心が痛む様子の父だった



何かのメッセージ?



そうだとしたら




もう、私に


何でも背負わせるのじゃなく


母や姉に


あの世からでも向き合って。





私は、ゆっくりだけど


一歩一歩、必ず、進むよ。






父は、父の事をしてね。


それが、天の摂理に沿っているなら




必ず、皆が救われるのだから。





私は、毎日、あなたに


お経をあげているよ


必要な力に変わるように、願って。