境界から見る景色

はじめましての気持ち

知覧特攻の母


画像はお借りしました。



今日 4月22日は


知覧特攻の母と呼ばれた


鳥濱トメさんの命日だそうです。


お孫さんが


Xで発信しておられました。



軍指定の『富屋食堂』で


家財を売ってまで工面して


特攻隊員には 


ご馳走でもてなして


お金を一切、取らなかったそうですね・・・




彼らに慕われた理由は


痛いほど、わかる気がします。




もし、私が特攻隊員であっても


トメさんの存在を、


みいだすでしょう。


心の拠り所として、大切に思ったでしょう。



特攻隊員の


死を受け入れ、見据えた心と


同じ深さで


自分達に向き合ってくれる人が


この世にいた奇跡。



親以外で


それを背負ってくれた人。



だからこそ


救われた心があるでしょう。




彼らは、


切実に、求めたでしょう。




彼らの身の周りの、お世話を任されていた


女学生さん達も


近い世代であるが故の


純粋な共鳴で


彼らの心を


癒し、埋めていたはず・・・





特攻隊員の姿に 


心動かされたトメさんが


自分の感じた、今、ここ、に


逃げなかった姿勢、


精一杯を尽くした生き様は



特攻隊員の決意と同じものが


流れています。




共鳴でしょうね。




どうか、天国で安らかに・・・





彼らの事は


息子にも教えてゆきます。



いつか知覧にも行きたい



➖➖➖➖➖➖


軍歴証明、というものをご存知ですか?




都道府県にもよるのですが


直系血族でなくとも


3〜6親等内の血族なら(ここに都道府県で差がある。)


親戚関係を証明できる書類を用意できれば


出兵した方の『軍歴証明』を取得できます。



その軍歴証明は


戸籍などより足取りは詳しく


より、故人を知り感じる事ができます。


靖国で調べてもらえるものは更に


もっともっと詳しいです。




私も、6親等内に


特攻に行った親族がいます。


なので、その軍歴証明を取得できないか


縁あって調べてみました。


けれど直系ではないので


日本の決まりでは、


直系以外の戸籍は、私からは取れず


確認できたのは、


特攻に行った血族の母親の結婚前の氏名まででした。


結婚してどんな苗字に変わったのかも

直系ではないので、探れません。


私ではもう繋がりを証明する事はできませんでした。


親戚の所在も分からず、付き合いもなく、


もう追えないからです・・・



特攻に行ったお兄さんの


兄弟だった、弟さんは


のちに 


国鉄・大阪駅の駅長さんを務められたそうです。


公的に、どこかに名前が残っていて

探れそうな気配があるので


何とか苗字だけでも割り出せないかと

探していますが


今のところ確証あるものは、ありません。


個人情報の取り扱いの問題で、ネットからどんどん消えて、探れなくなっている感じがします。


----------------



無知だったのですが


その特攻に行ったお兄さんは、初めに聞いた頃は、


飛行隊だと思っていました。


母がそう言っていたからです(母も小学生低学年で記憶がいい加減でした。)


でも、何度も


出撃前に、『白い特攻服』で帰郷し


親戚を巡っていた・・・と母に聞いていたので



家に帰る事が許されなかった知覧の特攻隊の話と食い違い・・・


疑問に思っていました。



が、ある時、


特攻隊は、


飛行隊だけではない事を知って


疑問のピースがはまりました。


本当に、無知でした。




潜水艦や、


人間魚雷と言われるような


海からの、特攻隊がいたんですね。



白、白い特攻服はきっと


海軍 (この頃、海の特攻も陸軍の管轄だったそうですが)の象徴のようなものだったのでしょう。



飛行隊ではなかったんだ・・・


それを察知して


実は、よりショックでした。


重く、苦しく悲しくなりました。




何故なら、


私は海が大好きで


海に触れて生きていた時期があったので


その分、


海の怖さも、恐ろしさも・・・


それに飲まれる時の、恐怖も


リアリティを持って知っているから。





どれほどの勇気かと・・・、


思わざるえませんでした。


涙が出ました。



もう一つ疑問に思った事がありました。



知覧の特攻隊員のように


周りで、心寄り添ってくれる人は


海の特攻隊員にも、いたんだろうか・・・



考えると、切なかった。


どんな風に過ごし、逝ったんだろう。



海の特攻は、


飛行隊より話題に上がらないのは何故?


語り部、資料が残っていないから?


映画などに向かない題材だから?



確かに


海の特攻を、細かく映像で描くのは


大変だろうし


水の苦しみは、皆本能的に


一瞬で恐怖を感じるものなので




映画館に足を運ぶ前に


目を背けてしまい


興行的には軌道に乗せ辛いと予想できる


向かない題材なのだろうとも



少し考えたら、わかりました。




実際、私も、


飛行隊ではなく


海の特攻隊だった?と予感した時に


正直、何とも言えない気持ちになり


今まで飛行隊だったと受け止めていた以上に、


ショックで、


いたたまれなく、


苦しくなったのですから。




海からの特攻は、


今この世では、時代の都合で


あまり触れられる事がない扱いですが、




飛行隊と同じように


散った若い命が


海にもあった事を


私は、忘れないです。





供養の心は


特攻隊の血族に


想いを馳せた日から


いつも、ここにあります。



軍歴証明をとって、


更に、靖国で詳細を取り寄せ


軌跡を辿って、供養をしたかったけれど



叶わないようです。




これも、縁なら受け入れますが




彼らが願った、


「こうして生きた事を忘れないでいて!」


という想いを


受け止めています。