境界から見る景色

はじめましての気持ち

恥と遺品




恥を忘れそうになった母には


時々、まるで指導が入るように


絶妙なタイミングで色々やってくる



昨日は、受診


父が亡くなった病院へ。



意味があったね。


必然だったね。


私が、受診前日に 母に切れたのも


流れとして完璧だったね。


母が、恥を知った人に戻った日だった。(続かないかもだけど)



母には、


何ものか、からの導きが


入っているよう。


お寺に行って御神籤を引けば「凶」だしね。



いや、これも母の深層心理が


引き寄せているのだとしたら、


母の中心には


ピュアなものがあって


間違っていないんだろうな






少し、褒めたくなった。


もう、いいや


忘れようか、と思う気持ちすら


湧いてしまいそう





言葉ではなく


ただ、温かく接した日だった



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けど、今日は複雑だった。




とにかく


父の遺品を


整理したくなっているようで。




もう少し、そのままに・・・と


思うけど


母には、目に入る事が辛いのかも。




父が最も、愛用していたものほど


処分している。




こだわりのウエストポーチ


鞄も


帽子や毛糸の帽子・・・


父のトレードマークの愛用の品だったものを


今日は ゴミ箱に見つけた。



ショックだったよ・・・



一度、ゴミ箱に手を突っ込んで


見つめた。


この帽子を被って


色々な所に(連れて)行ったな・・・


写真にも残ってる




物凄く迷ったけど


私も捨てられない人間で


一つ手放せなくなってこれを始めたら


あの服も


この服も、とか


あれも これもって、なりそうで・・・


それは駄目だなと


ぐっと我慢して


ゴミ箱に戻した。




物に父が宿っているわけじゃない


そう自分に言い聞かせる。




私の 記憶や情に


繋がりやすい脳の配線が


切なさを、爆上げするだけ。



父はもう、天に上がったのだから、と


何度も 自分に言い聞かせた。




多分、母は


父の体温を感じる痕跡を


消したいのだ。




恥には触れても


母は、懺悔までに至っていない。


カタルシス


解放が起こっていないから。



そこまでいけたらいいけど、


まだ、グルグルしたままなんだろうな。



母は


人に謝った事がない人だから。




懺悔する方法も、やり方もわからない


その一歩の勇気が、キッカケが


掴めないんだろうな。






とりあえず、


父の遺品に囲まれて


罪悪感を引き出される瞬間を 


減らそうと、本能で動いているんだろう・・・




本当は


母は、片付けられない人なのにね。




呆け始めてからは、


更にそれが増し増しになって


実家の片付けは、私の苦しみの一つだった




元来、物を買い込む癖があって


なのに、捨てなくて・・・


実家は物で溢れていて、ごちゃごちゃ。



今だって


片付ける優先順位が高い場所など


山とあるし


父の遺品をどうこうするより


まず、今、困ってる


自分の物の整理が先かもよ????


って


言いたくなるけど・・・




ぐっと飲み込んで


見守っている。





あぁ でも💦


やっぱり、父の帽子・・・




明日、朝イチで行って


ゴミ箱から拾っちゃいそう・・・


間に合うかな




【追記】


拾ってきました。


身に付けていたものは、


これで最後にしよう・・・