境界から見る景色

はじめましての気持ち

懐かしい棲家へ

昨日は所用で


たまたま以前住んでいた土地の近くまで行った




なので、少し足を伸ばして


以前、住んでいたマンションの前を通った。


他の人が暮らしている。


あぁ、やっと


「帰ってきた」と感じなくなった


その変化を


感慨深く、感じた。




その後、お気に入りだったお店で


大好きだった 和風な中華そば、を食べてきた。


こういう大衆的な処です。


地元で愛されるお店✨1人でも入っちゃう!


時間はもう15時近くで、お客様はさすがに引いていたけれど、いつも人が一杯の人気店


ここは うどん屋さんで


うどんも、きしめんも、冷麦も


どれも とっても美味しい✨けど


中華そばも、地元では大人気メニュー✨


ついつい、ここでしか食べられない味を


注文してしまう


中華そばのスープが


うどん屋さんのお出汁なのですよね。


麺は中華麺に変わるけど (これも手作り)


お出汁に、少し手を加えた感じの


中華そばスープです。


ザ・『うどん屋さんの中華そば』❗️


このジャンルが、


大好きだったんですよね。




でも


不思議なことに


今までも何度か 引っ越し後に来店しては


あぁこの味!!!✨って


懐かしく美味しさを噛み締め


大満足だったけれど



あんなに好きだった味も


今回初めて


少し、いつもと違うものに感じた。


その変化に、素直になった。


きっと、私の何かが、変わったんだな。


それでも、


大切に、大切に、食べた。


美味しかった!




次に来る時は、


別のメニューに挑戦しよう〜!


それも、また、楽しみだな✨


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近所にあった


閉鎖されていた病院


買い手が見つかったのか開院していた。


以前の医院の先生は、


お医者さんにありがちなアスペルガーっぽさは皆無で、話に耳を傾けてくれる


人間力が高いお医者さんでした。

物凄ーーーく皆に愛されていました。


はやる理由がわかる方でした。



その先生も、


私が引っ越しして少し経った頃に

あの世に旅立ってしまわれたそう。


ショックでした


若かったのに・・・


徳の高い人ほど


執着なく肉体を脱ぎ捨てて

還っていかれるのかも・・・


そう思ったものでした。


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今、私達が住んでいる場所に


引っ越してきたのには理由があって。




私が、したくてした選択ではなく。


それでも、受け入れて


前を向いて


誠実にいようと精一杯だったけど


ボタンが掛け違った始まりは


やっぱり難しい・・・


ピュアなものに触れていようとするほどに


無意識の人の闇は刺激される


それでも


自分を裏切らないためには


そうするしかなかったな




生まれた子どもと一緒に


病院から帰る


まさにその日


今でも思い出すと悲しくなる


何故、こんな人生なのか


私は、この血と


一体どんな縁なんだろう


相当、前世で


私は悪い事をしたのかな。


そうなんだろうな。


そうなら仕方ない。


でもね、


もう今世で終わり。


お手伝いのおばぁちゃんから


心を開いて受け取ったもので


私は、この血から


はみ出した。


そのはみ出した場所から


私が必死に育てたもので


彼らを看取ってゆく


でも、


そこまで。




来世は、別々の人生を


それぞれに生きようね。



幸せになっていい。


自分達が、幸せになれる場所に


真っ直ぐ、行こうね



一緒にいられるのはきっと


今しかないから、精一杯頑張るよ



そんな事を昔住んだマンションが見える通りで


思っていた。



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一体


あの大好きだった場所は


私にとって、


どんな象徴だったのか。



ただ、ただ


元いた場所に帰りたくて




理由もないのに


いくつか向こうの市の


元住んだ場所に


高速に乗って訪れては


まるで住んでいた時のように


周辺で、いつものように過ごした。




その場所で、心を慰め


大事なエネルギーを貰った。




あの場所が好きでした。





少し車で走れば森があって


産直もあって


温泉もあって


なのに、地下鉄もバスも


幹線道路も高速も


使える便利さで。


少し行くと


キラキラと自己表現された

お店が並ぶ通りも


アートな場所もあった。




マンションは、ゆるい丘陵地の南だれ、


斜面だから一階でも中二階で、日当たりがよく




近くにはグラウンドや溜池があって


空間が、さっと開けていた。


開放感。


全部が、ちょうどよく


夜歩くと


寂しさや


孤独や痛みを


慰めようとしてくれる場所に感じた。



散歩する池の横の


まっ白い四角いお家からは


夕方に通ると


ボサノバやJAZZなどの音楽が聴こえた





当時から


土地って何だろうって思った。


思い出って何だろうって思った。




そういうものに


こんなにも支えられる事がある事を


思い知ったのでした。




あの頃も


深い苦しみの中にいて


その後も


ずっと続いた苦しみだったけれど




一つ、


あの場所の自分と


この場所の自分が違うことは



あの後、


息子と出逢えて


育てる事が出来たこと。




人生を思い返してしまうと


悲しくなるけれど






息子と逢えた事だけで


全て帳消しにできる。




今も、苦しみに


巻き込まれて


巻き込まれて


忘れそうになったら




もう一度、思い出して


生きてゆく。








私が知っていればいい


十分、幸せなことを