境界から見る景色

はじめましての気持ち

生かしたい

以前ブログに書いた、


ご縁が巡ってきた伊那の物件





伊那が昔から何故か好きな私は、


仕事にするには不便なのに


伊那と聞いただけで、旦那に「繋がって!」と


言い放った物件でした。




今の状況では


私は直接関われないけれど


旦那を通じて、ここから関われる事だけでも


伊那ならば、と願い。




実家の様子を見つつ


伊那の物件に出掛ける事が叶いました。


そこは何代も続いた料亭だった物件で


木造3階建❗️


不思議な趣がありました。


料亭を閉めた後は、民家として


親族や親類縁者が生活していたけれど


旅立たれ住人もいなくなり、空き家になって


考えあぐねていたところだったそうです。


土地は借地で


古くからのこの一帯を所有している地主さんで、絶対に売らない事で有名な方だそうです。


使っていない家屋の地代を毎月払っている状況で、


それも負担で、動き出したそうです。



北原白秋や文化人、財界人も訪れていた、


商いをしていた頃は名が知れた、


地方の料亭だったとの事でした。



ただ


借地権の問題や


建物の改修などに伴う問題


消防法に絡む問題など考えてみても


なかなか難しい物件で、


かなり考えたけど


うちの会社が建物を引き受けて


どうこうするには、身の丈が合わないので・・


やれる、としたら


アイディアを出して必要な人に、繋ぐ、・・・


これだね、と。


関われる方向性は決まりました。



後は所有者の方の選択でした。




魅力的な建築なので、


他にも見学者は案外いらっしゃっていて


直ぐにも動きそうな話もチラホラあったようでしたが


私達ができる事を提案して


もし縁があればと、声をかけておきました。


その間に、


所有者さんの方で


状況や心も、自然と整理されて



ぐるっと回って私達に仕事が巡ってきました。



そうなる予感は、ありました。




所有者さん


最近会った中では


断凸に、穏やかで良い方でした。


ずっとお話を聴いていたい気持ちになったし


この方がお母さまな娘さんが羨ましいなと


思った方でした


その方が、旦那と繋がった。


確かに、


何かに共鳴してるからだろうし


ご縁があれば巡ってくる仕事だろうと


思っていました。



最終的に


『 建物を(歴史)  生かして欲しい 』


『 何とか生かしたいな・・・』


想いが、つながったんでしょう。




伊那の中では


立地はとても良くて


ただ立地で、買いたいという投資家もいました。


全部更地にして、マンションでも建てる


おつもりのようでした。



でも、


決まらなかった。




最終的に、


建築物を生かしてくれる方に


売却する方向へ


気持ちが絞られ


私達に回ってきた感じでした。




何パターンか、


収益をあげられる生かし方を予測して、


そのニーズがある人に届くよう


発信しました。




ここで、


意図しないミラクルが✨


起こりました。




18歳より上の年齢の


引きこもりの子供たちを預かって


調理が出来るように教えるプログラムを始めた


い、という、


ジビエ料理家であり猟師の


東北の女性❗️が


繋がってきました。(長野にもネットワークがあるようです)


初期投資を負う覚悟もあるし


話を聞いていて、


それが虚偽ではないなというのも


凸凹息子を育てた親が持つ、


特殊なアンテナで判別できました(笑



その女性曰く


「引きこもり(凸凹君)の子は、一芸を身につけられたら社会に出てやっていける子も、一定数いる。」


と。


そう!


その通りです。


「私が教えられるのは料理しかないけど。」


と、調理ができるように


共同生活しながら教えてゆき


社会に出て、収入を得るまでをサポートする


そんな仕組みを作りたいのだそう。




計画も、収益の予測も


弱みにつけ込んで暴利を貪るものではなく


現実的なものでした。



もう既に、


お1人お子さんを預かっていて、


一緒に暮らし教えておいででした。




なるほど。


彼女は、その子どもに出逢って


導かれたんだな。




ここまでのモチベーションの中に


子ども達に共鳴する苦しみが


彼女にも


もしかしたら、あったのかも。


大抵、ユニークな人生を送る人は


コミュニケーション能力はあっても


多動的な凸凹さんな事も多く


それなりに苦労をされて、今がある人達が


案外います。


でも、自分らしく突き抜けた凸凹さんです。


そういう方達が


自分を知り

自由の中の責任を知り

自分を許し愛して


巡り巡って


支援に回ってくれる事は、


本当に、ありがたい。




私利私欲の事業として


職業や自己キャリアとして


関わっている人より


無理がなく、自然で、可能性がある。



親目線では


こういう循環の中で


全てが巡るのが理想




その界隈を見ていて、思います。




彼らがやろうとしてくれる


そのゾーンは、


確かに、決定的に


足りないのです。




だから大人の引きこもりが


ここにきて表面化し、問題になっている。



引きこもりにさせない仕組みには


何が必要で


何が足りないか


直視して


どう、補足してゆけるか、です






凸凹君達の進学先を


考えてみても


観察していても


手に職をつけさせたくても・・・


一芸を身につけさせたくても・・・


身につける為の学校などが


凸凹君達には


帯に短しタスキに長し、の事が多い💧💧💧




上手くハマれないと


社会に出る前の学びの機会を、


失ってしまい


放浪しながら学ぶしかなくなり


そうなれなければ


引きこもる事になるのです




以前、ブログに書いた、


『凸凹さん達に優しい車校』の仕組み


大学と共同で作ってくれた最初の所長さんも


『 あぁそうか! 凸凹君達は、教え方を変えれば、免許は取れるんだ!』


と、気づいてくれた方でした。




そんな視野と方法で、


技術を教えて貰えるなら、


独り立ちにつなげられる子供達は


一定数、必ずいます。




引きこもりに、


なるか、ならないか、の


瀬戸際の子ども達の


救いになる場所でしょう。



そんな場所が、多く生まれたらいいな〜


私達も、望む事でした。


奇しくも


物件は「料亭」で、女性は調理師さんで


繋げる私たちは凸凹君の親でした。


調理を教える引きこもりサポート事業とは


まさに、


引き寄せ?




さらに、ミラクルが✨やってきました。


古民家好きな(←これ重要) 投資家が


物件を買いたいと現れたのです。


正直に


『実はこういう人が、こういう事をやりたいと


既にエントリーしている』と


伝えたら


『社会貢献性もあるし面白い。良い企画だと思います。収益がマイナスにならない範囲で家賃を払って下さるなら、購入・改築してその方にお貸しする事も、可能ですよ。』という


なんと❗️渡りに船❗️な話までが


やってきたのです✨




負債も背負って事業を始める気でいた女性にしてみたら


もしかしたら、


ご遠慮します、かもなので


伝えてみて、


どうなるかはわからないけれど


料亭も、相当、お金をかけて手入れしないと


事業的にも再生活用できない状況なので


どのみち借地権の物件だし


その事業用に改築して賃貸してくれるという


投資家の方がいたら


新たなチャレンジも始めやすいのでは❓❓❓



と、個人的には、わくわくしております😆





旦那は商売下手です。



今回も


「縁やアイディアはあるけど儲けに変えるのが下手だよなぁ・・・」と。


呟いていたけれど



いいじゃん!


今回の所有者さんは良い方だったし


気持ちを汲んだ仕事をして、


お互い気持ち良く


良い人達だったね〜って終われたら、


何よりだ。


利益ばっかり計算して駆け引きしたり


近寄ってくる人ばかりに会ってると、


それが透けて見えて


人生が嫌になる。


そうじゃない働き方を選んで


それでご飯を何とか食べてるんだから、


大成功じゃん?


そう慰めたら


苦笑いで良い顔になった。





引きこもりのサポートの事業が


あの歴史ある建物で


新しい空気で


実現してくれる事を祈ります。




内覧した、あの一階の一部


オープンカフェにして


研修生の実践の場にしても良いだろうなぁ


物件、素材がいいから


夢が膨らむだろうな




私達は「繋ぐ」だけだったけど


多分、そういう役割だったのだ



これもきっと引き寄せ



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伊那に行った日


お昼にランチに寄った


伊那の古民家カフェ









松サイダーに、

松葉エキス入り野菜たっぷりカレー



何でもないけど美しい



古民家が再生されて


生き直している姿を見るのは


わくわくします


この松カフェさんも


素敵な再生でした