境界から見る景色

はじめましての気持ち

ハグ

WBCのヌートバー選手


お母様とのやり取りは


アメリカ的でもあり、日本的でもあったなぁ


観ながら、


ハグのある文化を 羨ましいなぁと


いつも思う



私も、ずっとハグ出来る関係でいたい



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以前、ブラジルに渡ったご夫婦のTVを観た


ご夫婦は、2人ともが 純粋な日本人。


現地で子を産み育てたご家庭でした。


ハグの文化はどうなっただろう???


旦那様も奥様も日本人なら

ハグ文化は生い立ちから持っていないはず。


異国の地で生活していても


一旦家庭の中に入ったら、そこは日本語で会話があって、日本式なのだろうから・・・


ハグ文化はあるんだろうか?ないのだろうか?


興味深々で観ていたら、


がっつり、ハグ文化は

ご家族に根付いていました。



純粋な日本人家族でも、

異国で暮らせばそうなるんだ・・・


お顔は純日本人家族でも

ハグなどのボディーランゲージは海外式、


一瞬、違和感を感じるのだけど


ハグを捨てなかった事には(子どもが幼い頃は日本人も自然にやっていると思うので)


やっぱりなぁーーーーとも


思ったものです。





抱きしめるっていう


ボディーランゲージが


日本に残らなかった理由って


一体何なんだろう?って


よく考えたものでした。


私の中ではいくつか仮説があるんだけど


今日は省きます。



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息子はインターナショナルスクール出身だから


ハグは身近なようで


実は、それほどでもありませんでした。


何故なら


海外の旦那様➕日本人の奥さまの組み合わせのご家庭と仲良くなる事が


英語が話せない私には必然だったので


その組み合わせのご家族のママさんは


ハグは日本人と変わらないレベル💦でした。


国の雰囲気に合わせちゃうものなのかな。




私はスキンシップを育児の中でとても大切に

してきたので


よっぽど、私の方がハグは多く


海外的だったかも。


我が家はハグ文化を取り入れます!と公言して


小学生の頃までは自然にハグをしていました。



今は高校3年生。


中学から日本の学校に戻って

日本の文化にちゃぷんと浸り(直し)


色々を学んでいる息子の感覚も

尊重する時期なので


自然ではなくなったのが

肌感覚で分かった頃に


こちらから引きました。


息子は羊、群れたがりで

みんなと一緒が安心なタイプなのです💧


インターで6年過ごせて本当によかった


個人主義でマイペースが許される文化じゃなかったら、今、息子にある「自分のペース」は


よっぽど身に付かなかっただろうから


本当は


染まり切って欲しくないけど

日本で生きるなら、それも学びだしね。


全てが消えるわけではないと信じます。




私が願う時だけ『充電❗️』と手を広げると


スッとハグしに来てくれる息子。


それで今は、十分。


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ハグを通じて感じた事がありました。


ハグって、リトマス試験紙みたいに機能する




微妙な心の壁ができた時


ハグが何となく、


自然じゃなくなるんですよね。





当たり前のことだけど、


心に壁があったり違和感を抱えていたら


どんなスキンシップにも現れますからね。



それを思春期だから、と日本の世間と比べて

処理する事も出来たかも知れないけれど


そうする気持ちには なりませんでした


ハグはまだ自然の一部だった私達にとって


その違和感は重くて、


自分達を振り返るきっかけになりました。




触れる、という事は


相手のフィールドに入る事で


それが許可されている? いないか?


敏感に感じる機会になるし


自分が間違った事をしているのかも?と


綻びを修正したい!と


願う気持ちになりました


ちょうど、中学2年の頃で


次の進学先を考え始めた頃でした。


元来自分の想いが上手く表現できない息子は


私達の中に、自分の思惑とは違うものを感じたようで、


叶えたいのに叶わない、と、勝手に諦めて心を閉ざした頃でした。


口数も減り、


話題も減り


ハグにも違和感が。


心のシャッターが降りかけているのを

感じました。


私達が、息子の声を聴いていない?


・・・確かにそうかも。


でも、息子も

自分から表現していない。



息子の真意を探ってはっきり伝えました。


「私達が見えている景色は凸凹息子には見ないのだから、提案はするしプレッシャーにもなるかも。でも、自分で行きたい場所があるならはっきりと自分の口で伝えて欲しい。何でも自分の思う通りにレールを引いてもらえると思わないで、自分の気持ちを伝える責任を負いなさい。必ず耳を傾けるから。その上でのやり取りが大事なの。」


そんなような事を


何度も、何度も


伝えていきました。


少しずつ、自分の気持ちを表現できて


検討する選択肢の中に、それが入った事で


ハグの違和感あった空気は消えてゆき


いつもの他愛無い会話も


自然に戻ってきました←これ重要



あの時に、


あのやり取りをしなかったら


もしかしたら、心が別れて


もっとドライな、


家族としてのベースを失った


関係になっていたのかも。



正直なリトマス試験紙でした



ハグは、


心ないルーティーンな習慣に


してしまわなければ


良い仕組みとして


機能する文化だと思います。




生粋の日本人家族でも


ハグ文化が根付いているご家庭も


最近はあるようですね。


身近では、あまり見かけないけど、


共感できます。




ハグしたい気持ちを


捨てる事なく


率直にいたら


良いことあるはず、と、私は思います。




大人になった凸凹息子も


たまには抱きしめたい。


それぐらいの


お互いの信頼関係で


つながっていたい




あの時、自分を優先して


尊重する気持ちを失ったまま


誤魔化していたら


あのまま、もう息子を


抱きしめにはいけない関係になっただろうな。



ほころびって、そういうものだから



それは嫌だなと


正すきっかけになってくれた


ハグでした