境界から見る景色

はじめましての気持ち

また、だ  (母編)

お正月から


頑張ろう、と思っていた気持ちが

ひゅるひゅると


でも、知っている

大丈夫

これの繰り返しだった


また浮上する


母は昔から

私はゴミ箱


虎視眈々と

いつ、そのチャンスがやってきて

落とせるかをうかがっている


これは実家に蔓延る法則で

父もそう

姉も、一枚上手に皮をかぶっているけど、そう


私が弱っている時

優しさを見せた時

親へ喜びのサプライズした時、とか


今がチャンス、と

あえて落とす。


違う世界に生きるようになって

それが異常だって知った


今回は、

実家へ姉が泊まりに来るのを自粛したので

お正月に寂しいだろうと、


年始のお手土産で、

いつもと違ったサプライズをした。


でも、やっぱり

変わらない母だった。

いや、もう呆けたからこそ

昔のやり方を

繰り返すだけなんだろう


以前はもうこうなる事を知っていて

もうしなかった


自分の設定を忘れて

何かを期待した私が

阿呆だった


つい


自分が生きているもう一つの世界が

全然違うので


介護で手をかけて

うまくやっている日が続くと


母も変わっているのかも、と

まだ期待したくなるんだな


でも、


無防備に心を持って差し出した時に

そうされるのは


いつになっても

どんなに諦めていても


痛いんだな


私は憎しみと情と少しの愛を

全部同時に持って


進み続けるんだろう