境界から見る景色

はじめましての気持ち

父よ



沖田✖️華さんは、


実話系週刊誌に連載し始めた時から

ずっと読んでいました。


正直で飾らない( れない) 表現に


惹かれ、注目していた方です。


✖️華さんは凸凹さん。


自らその経緯もオープンにされていて


凸凹そのものがネタな時もあれば


凸凹ならではの感性からみる世界を


感じさせてもらえる事が


色んな意味で、


何よりありがたかったです。



本来なら、客観視して物語を構成してゆく事が

難しい凸凹さんが、


それを可能にしたコト一つとっても


奇跡的で


それを可能にしてきた、


彼女の体験と、心と、選択の


エピソードに触れる事は


どんな凸凹さんの専門書より


ヒントがあり、心に響くものでした。



凸凹さんの可能性に


力を貰うのでした。



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凸凹老人の介護が増えて


今まであけていた距離が


あけられなくなり


身勝手な父や母と、


どう付き合うのか


何をどうしたら


心が壊れないか


必死だった5年でした。




つい最近、


やっとそこを突き抜けて


気持ちが楽になってきました。


出来る限りやれる事を


今この瞬間に生きてこなすモード。


これで過ごせる事が増えたけど




彼らは変わったわけではなく


ただ老いただけで。



その、老いたことに


追い詰められながらも


救われている


現実でした。




弱った人を


放ってはおけないものです。




時折、苦しく揺れる日もあって


そんな時に、


この本を手に取って、


購入しました。




でも、1ヶ月位、放置して読めなかったなぁ


葛藤を感じていて。


この作者さんのカラーは知っているので


読んだら、


共鳴して


過剰に、心洗われて




時に、怒りを感じても


自分をいさめる心が生まれてしまうかも、と。


怒りも仕方ないと思えず


これ以上、自分を追い詰める事には


ならないか?


とか。


これも一種の自虐?


とか。


そんな事を


ツラツラ感じて


なかなか読めなかったのです。


でも、それも必要な心の過程でした。



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今日、読みました。


何故、今日だったんだろう。



泣けた。




いつも微かに


ふたつの間で引き裂かれている心が




表現されていることを感じ


震えました。



同じような気持ちを


理解し昇華している人がいる



その事に


力を貰いました。




実家は


ここまでわかりやすく


はちゃめちゃ、じゃ無いけれど


と、いうか


カラーが違う人種だけど



根底に流れるものは似ていて


そこにある苦しみの種類も


似ていました。




私の父は、


あの仕事につけたから


この世で生き残れ


何とか体裁は整えられた。


まさに仮面を被って。


あの時代だったから、可能だった事で


ある意味、奇跡。


その、運で


破滅しなかっただけ。




根底に流れるものは


同じなのです





でも、そこにある




誰もが持っていた、


微かな愛情や、


どうにも関われない悲哀も





一つも嘘っぽさがなく


真っ直ぐ表現されていて




心から共感しました。



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今のタイミングで


この本に出逢った事の意味は


なんだろう


これから作ってゆくのだろうけど




今日、ここで


こう感じた事は




既に、道標になって


心を支えているはず。







手に取って、買う事を決めた時点で


どんな自分になる為に


この本を買ったのか


知っている気がしました。




ずっとみてきた作家さんだったから。


最後に、この作家さんが掴むものを


既に信頼していたから。




今日が


その自分に なる日、でした。